レジェンド1位 進化シャーマン
リストの変遷とコンセプトの確立
10月半ばからランク戦で進化シャーマンを使い始めた。以下がその時のリストである。
hunterace選手がMasters Tour Bucharestで使用していたリストである。
この頃はまだシャーマン以外のクラスと当たることが今よりも多かったと思う。
以下がこのリストをランク戦で使った感想。
- ウサギ進化、魔古突然変異すると楽に勝てる。逆に引けないときつい。ウサギ魔古進化は宇宙。
- 後手のカエルの精霊が強い。先手でも0コススペルがあれば強い。
- カエルの精霊で進化を引き込みたいのにその他の1コススペルが多い。
- 対シャーマン戦以外で海の巨人が腐ることが多い。
- マーロックの魂と血の渇きの組み合わせが強い。
- チョッキンガーが微妙。
このことから、ウサギ、進化、魔古、突然変異を引き込めるようなリストを使うことにした。
以下がそのリストである。
強いと感じたカエルの精霊と突然変異を増やし、コンボパーツを引き込めるように初級エンジニアを2枚採用した。
進化シャーマンの強いムーヴに対応できないデッキがまだ環境にいたので、ウサギ進化や火花火花魔古進化するだけで楽に勝てた。結果、最高でレジェンド7位まで行くことができた。
しかし、月末が近づくにつれて勝率は下がっていった。その主な理由は、環境に進化シャーマンが増えてきたからである。
他の進化シャーマンのリストには、ドロソの枠に海の巨人の2枚目や溶岩爆発、ライトニングストーム、ストームブリンガー、悪の手先トーテムなどが採用されている。そのため直接対峙してお互いに良い動きができている場合負けてしまう。もちろん、相手が事故っていて自分が理想ムーヴできている場合には勝てるが、それだけでは勝率を上げることはできなかった。
このことから、ドロソを抜いたデッキパワーの高いリストを使ってみることにした。以下の2つがそのリストである。
ドゥームハンマー型のリストを使った感想
- 2コススペルが多く、カエルの精霊をより効果的に使える。
- 3コスの溶岩爆発もカエルの精霊で引くことができ、押し込みの打点としても優秀で好感触だった。
- カエルの精霊で引ける枚数が多く、デッキ圧縮効果がとても大きい。そのおかげでドゥームハンマーが引き込みやすい。
- 疾風が思ったより強かった。
- 疾風を採用するなら海の巨人の2枚目が欲しい。
- 「横にミニオンを並べて血の渇きでリーサルを狙う」という戦術が取れないのでクエストドルイドに対して戦いづらい。
- 思ったよりコンボパーツ引ける。
ライトニングストーム2枚採用のリストを使った感想
- ライトニングストームが効果的に使える場面できちんと引けている場合に楽に勝てる。
- ライトニングストームを使う場面が来なかったり、使うタイミングを待ちすぎて逃すことがある。また、使ってもどうしようもないような場面も多い。
- 早期に決着がつかずにお互いのリソースが枯渇してきたタイミングでのストームブリンガーが強く、ライトニングストーム2枚とも噛み合っているように思った。
- 思ったよりコンボパーツ引ける。
10月末まではこれらのデッキを使い続け、最終的には135位まで落ちて終わってしまった。
10月の結果を受けて、11月のランク2から使用したリストが以下のものである。
AAECAaoIAjPmpQMO0wHgBpMJ9vACj/sCnP8CjIUD9ooDtJcDxpkD9JkD1KUD2KkD1ckDAA==
今まで色々なリストを触ってきて、この環境における進化シャーマンのデッキリストの固定枠が分かってきた。それは、上記のリストから疾風、溶岩爆発2枚を抜いたものだと感じた。
以下が進化シャーマンというデッキを使ってきての全体の感想である。
- このデッキは本質的にはアグロデッキであり、コンボを決めたときにきちんと押し切って勝つ方が理にかなっている。
- 自分の場合、ライトニングストームやストームブリンガーを採用するよりも、前に倒した方がプランが立てやすく勝ちやすい。
- 血の渇きとマーロックの魂の組み合わせを抜くのは良くない。
以上のことから、自由枠に直接ダメージを与えられる溶岩爆発を2枚入れることにした。
(ライトニングボルトは1コストの呪文であり、カエルの精霊から進化を引くのを阻害するためNG。)
次に、最後の1枚を決めるのだが、ライトニングストームを採用しないのであればストームブリンガーも採用したくないと思っていた。
また、ドゥームハンマー型の利点であったカエルの精霊によるデッキ圧縮効果を取り入れたいと思い、2コストのスペルで感触の良かった疾風を最後の1枠に入れることした。これは、前述の「前に倒す」というコンセプトとも合致していて、今ではとても良かったと思っている。
結果、このリストでレジェンド1位まで行くことができた。
カード解説
《進化》
このデッキの核となるカード。
主に《サバクウサギ》とともに使う。
《サバクウサギ》
《進化》と併用するのがベストだが、次のターンにリーサルが狙えるときには横に並べるのに使う。この場合《マーロックの魂》もあるとなお良い。
《魔古の肉細工師》
表記コストが大きいので、《進化》《突然変異》ととても相性が良い。
特に、《サバクウサギ》+《魔古の肉細工師》+《進化》のコンボはとても強力なので、積極的に狙っていく。
《カエルの精霊》
主に《進化》を引くために使う。
後攻ではコインから《進化》を引きに行くことができ、デッキの安定性を高めてくれる。
《進化》が引けた場合のリターンが大きいときは、相手の場にミニオンが居なくても《バチッ!》を使ったり《突然変異》を《カエルの精霊》に使ったりして《進化》を引きに行く。
デッキに引けるカードが残っていて手札に温存しておく価値が低いときは《バチッ!》や《突然変異》を使ってデッキを圧縮する。
《雷雲》
体力が大きく場に残りやすく、残った時のリターンが大きいので、他に動きがない時はオーバーロードできなくても場に出す。
《マーロックの魂》
序盤中盤に作ったボードをこのカードで守り、《血の渇き》や《ヴェッシーナ》のバフでリーサルするのがこのデッキの主な勝ち筋である。
《サバクウサギ》や《電流火花》で無理やり展開したトークンをこのカードで固定し、リーサルに繋げることもできる。
《下水すすりのゲス》
1マナミニオンだが、2tで《ベロベーロ》を装備したいときなど1tで出さない場合もあるので考えてプレイする。
雄叫びで手に入る《無貌の悪の手先》は、1マナで2体展開できるので、《魔古の肉細工師》のコストを軽減できる。
《電流火花》
《雷雲》や《ヴェッシーナ》と合わせて使うことで、少ないコストでボードを取り返すことができる。
急襲によるボード処理以外に、《魔古の肉細工師》のコスト軽減や、横に並べて次ターンのリーサルなどにも使う。
《血の渇き》
このデッキのフィニッシュカード。
常にこのカードによるリーサルを意識してプレイしていく。
リーサル以外にも、ボードの処理に使うことがある。
《ヴェッシーナ》
《血の渇き》に次ぐフィニッシャー。
《血の渇き》とは異なり常在型の能力なので、オーバーロードしていれば相手ターン中にもバフが乗る。
《電流火花》《雷雲》とは好相性。
《バチッ!》
単体では弱いカードなので他のカードと組み合わせて使うと良い。
《海の巨人》
ブン回ると簡単に出せる。《疾風》とは好相性。
《溶岩爆発》
主にリーサルに使うが、ミニオンの除去としても使うことがある。
マリガン
自分がやってたやつ。正解とは限らない。
マストキープ
- 《サバクウサギ》
- 《進化》
- 《魔古の肉細工師》
条件付きキープ
- 《魔古の肉細工師》がある場合、《突然変異》をキープ。
- 後手の場合、《カエルの精霊》をキープ。
- 先手で、《サバクウサギ》または《魔古の肉細工師》がある場合、《カエルの精霊》をキープ。
- 先手の場合、《下水すすりのゲス》をキープ。